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「自衛隊を絶対イラクに送らないで」高校生要請行動

市田書記局長があいさつ(要旨)


12月22日に行われた全国高校生平和大集会実行委員会と高校生戦争協力拒否宣言アピール署名実行委員会の共催の「自衛隊を絶対イラクに送らないで」国会要請行動での市田忠義書記局長のあいさつを紹介します。

写真 みなさん、こんにちは。日本共産党の市田忠義です。どうぞ、よろしくお願いします。こういう若いみなさんと直接、お会いすると43年前の自分の高校時代を思い出します。

 きょうもお見えかもしれませんが、きのう大阪で「でっかいピースパレード」が250人集まっておこなわれました。もっとたくさん集まったの? 290人! すいません。数字を間違えまして。

 わたし、そこでお聞きしたんですけども、なかなかユニークなスローガンを掲げているんですね。「戦争は誰もが夢を見る権利を奪うものだ。」「小泉さんは、何人犠牲者がでたら自分の誤りに気づくのか。」

 本当に高校生らしい新鮮で、みんなの胸を打つような言葉がならんでいる。いまの高校生は、すばらしいなと思いました。先ほどのお話にもありましたけども、今年の3月には2000人近い、高校生が集まって戦争反対の集会がやられた。

 全国各地で、きょうもたくさんの署名をもらいましたが、戦争反対、戦争協力拒否、そういう立場で、多くの高校生のみなさんが頑張っておられる。その姿に、たいへん勇気づけられています。

 いまのイラクの問題ですが、このアピールに書いてあるとおりで、これ以上いうことがないくらい、わたしたちまったく同じ考えです。

 人道復興支援とか何とかいっているけども、国連憲章無視しておこなった国際法違反の侵略戦争をアメリカとイギリスがやったわけですけども、その不法な戦争のうえに、いま軍事占領をやっているわけで、その米英軍を応援するために、武装した日本の自衛隊が行く。

 これは人道復興支援どころか、いまのイラクの泥沼化している状況をいっそう悪化させて、人道支援すら困難にさせる。

 米英軍が命を失っているだけじゃなくて、他の駐留軍の兵士も命を失っているし、何よりも、罪なきイラクの子どもたちや高校生や女性の方など民間の人々――、万を超える人々が命を失っているわけで、それに平和憲法をもっている日本が武装した自衛隊を出して、イラク国民の抵抗を押さえつけるために、出かけていくのは絶対に許せない。

 もう一つは、小泉さんが憲法の前文を引用して、その憲法の精神に従って自衛隊を出すんだといったけれども、みなさんよくご存知のように日本国憲法は、「戦争をしない」そして、「軍隊をもたない」と明記している。

 あの310万人の日本国民と2000万のアジアの人々を犠牲にした苦い教訓のうえにたって、そういう立場を確立したのが日本国憲法なのに、その憲法を公然と真正面から、踏みにじる行為をやっておいて、憲法の前文を引用する。

 これまでの総理大臣の中でも、あれだけごまかしとウソをついて悪いことをする総理は、わたしはいないんじゃないか、と思います。

 「基本計画」を決めた時に、小泉さんが記者会見やった。一生懸命説明するんだけれども、国民はなかなか分かってくれないと小泉さん、嘆いていたらしいですけど、わたしは説明不足じゃないと思うんです。

 小泉さんが話し方が下手だったから、国民を納得させることができなかったんじゃなくて、いま、日本がやろうとしていることやっていることが、どんなにごまかそうとしても、説明でいない。大義のない行為だからだと思うんです。

 たくさん言いたいことあるんですけど、あまり長くなるといけないので一つだけ、「武器・弾薬は輸送しません。」「戦争するためにいくんじゃないんです。人道復興支援のために行くんです」とさかんにいいました。

 「武器・弾薬を輸送しない」というからホンマかなと思ってたら、小泉さんが話をしたその直後に、福田官房長官が、「武装した米兵を輸送するのはかまわないんだ」。そういいました。

写真  イラク特措法(イラク特別措置法)にも9日に閣議決定した「基本計画」にも、「武器・弾薬の輸送は排除しない」「除外しない」。要するに武器・弾薬も輸送できると書いてあるのに、その説明をするときに「武器・弾薬の輸送はしないんです」。そう言いました。

 だったら、「基本計画」に書き込んだらいいのに、なぜ「基本計画」に書かなかったのか。

 「基本計画」には、武器・弾薬を輸送できると書いてあるが、私(小泉首相)の政策判断として、武器・弾薬は輸送しないんだ。政策判断だというんです。これは、政策判断なんだからいつでも変えられる。だから、国民をごまかすために、とりあえずそういっとくんだということにほかなりません。

 もし、それが本気なら「基本計画」にも武器・弾薬の輸送はしませんと書いたらいいのに書きませんでした。

 あのイラク特措法の審議のときに、どういったかといいますと、武器・弾薬と食料などは一緒に梱包して輸送するので、いちいち梱包を解いて、これは武器です。これは食料ですと分けることは出来ないから、武器・弾薬の輸送は除外できないのだと国会の答弁ではいっていたんです。

 ところが、今度は「武器・弾薬の輸送はしない」という。じゃ、いちいち梱包を解いて、これば武器だ、これは食料だと分けるんですかと聞いたら、そんなことはできない。アメリカを信用する以外にありませんという答弁に変わりました。

 これひとつとっても彼らの説明はほんとうに国民をバカにした、いわば、説明不可能に陥っているのが、いまの政府の態度だと思います。

 それで、今後の展望なんですけども、国会の中では、自衛隊を海外に派兵することに賛成している勢力が残念ながら多いんですけど、国民の間では、きょうみなさんが、このアピールをもって来られたように、こういう内容に賛同する人が圧倒的なんです。

 そして小泉さんの説明はまったく納得できないという方々がどの新聞の世論調査をみても6割から7割です。

 わたしは一昨日、「日本の安全保障を問う」というテレビに討論会にでました。川口外務大臣が出席しておられたのでこれを言おうと思って準備してたんだけれども、いう機会がなかったので、ここで言っておきます。

 外務省がおこなった調査で、日本の平和と安全は何によって保たれていると思いますかという問いに、平和憲法と答えた人が64%で1位なんです。自衛隊と答えた人は7位です。

 日本の安全保障はどうあるべきだと考えますかという質問については、一番多かったのは、「対話と交流によって」だったんです。

 だから、国民の中では、高校生のみなさんが主張しておられることが、多数派だ。わたしたちこそが、国民も多くの意見を代表しているんだというところに、お互いに確信を持って頑張りましょう。やっぱり、歴史を動かすのは、世論と国民の運動だと思うんです。

 派兵計画は決めたけれども、実際にこれからは、いくつかのハードルを越えなければなりません。まもなく、年を明けたら通常国会も始まります。

 やっぱり、イラク派兵を阻止するもっとも大きな力は、国会の中でもわたしたち頑張りますが、国民の中の世論と運動。とりわけ、若いみなさんの平和へのエネルギーだと思います。

 憲法を持っているのが普通の国でない情けないようなことを、よく小泉さんは言いますけれども、アメリカには「第9条の会」というのがあります。中東でアジアでも世界でも、日本のような憲法を持ちたいなとみんなうらやましがっているんです。

 今度の総選挙の中の演説でも、私はいまや日本国憲法は世界のブランドだ。世界と日本の平和の宝だ。むしろ、ここに誇りをもって、憲法を高く掲げて、イラクへの海外派兵を阻止して、お互いに力をあわせて頑張ろうじゃないか言い続けてきました。

 きょう受け取った署名の重みをしっかり受けとめて、みなさん方としっかり力をあわせて、大いに力いっぱい頑張りたいと申し上げて、激励のごあいさつとします。ご一緒に頑張りましょう。