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2003年11月26日(水)「しんぶん赤旗」

ムダ遣い大型開発きっぱりやめ
「渡辺市長」の誕生で暮らし第一の大阪市政つくろう
市田書記局長が梅田で訴え(大要)


 11月25日、渡辺たける市長候補の必勝へ、「大阪市をよくする会」が大阪・梅田で開いた街頭政談演説で、応援に立った日本共産党の市田忠義書記局長の訴え(大要)を紹介します。



 ご通行中のみなさん、お集まりいただいたみなさん、こんばんは。日本共産党書記局長の市田忠義でございます。

 いよいよ大阪市長選挙も投票日まで、あと5日になりました。こんどの選挙ほど、争点がはっきりしている選挙はないんじゃないでしょうか。


全国の流れに逆行 ムダ遣い開発に固執する相手候補

 「大型開発によるムダ遣いの市政を続けるか、それとも自治体の本来の仕事である市民のくらしを守る市政に転換するのか」

 みなさん、市民の願いは明確ではないでしょうか。

 多彩な応援弁士のお話を聞かせていただいて、私も大変感動いたしました。渡辺たけるさんの陣営には、「大阪市政を暮らし第一の自治体らしい自治体にしよう」、この一点で、市民の良識が結集しているんじゃないでしょうか。

 保守の人も、革新の人も、無党派の人も、立場の違いをこえて渡辺市長を誕生させるために、さらに共同の輪を広げに広げようではありませんか。(拍手)

 ところで、こんどの選挙戦に入っての特徴はなにか。「ムダ遣い」への市民の批判が非常に強いために、相手陣営が沈黙にまわってしまったというところにあります。しかし、逃げることは絶対に許されません。


635億円の橋 一般車両通行止め

 私は、全国の選挙の応援によく回りますが、大阪市ほどムダ遣いがはげしいところは珍しいんです。全国では、大型開発のムダ遣いはもうやめにしよう、こういう大きな流れが広がっているのに、大阪市は、まったくその流れに逆行している。

 たとえば、埋め立て地の、舞洲(まいしま)、夢洲(ゆめしま)というのは、人も住んでいない人工島であります。夢洲は埋め立てさえまだ終わっていません。ところが、この二つの島の間に635億円もかけて、橋を作りました。いまだに一般車両は通行止めのままであります。

 さらに、今度は、咲洲(さきしま)から夢洲にむかって、3千億円もかけてトンネルを掘って地下鉄を通そうとしている。こういう大型開発のムダ遣いが、大手ゼネコンをもうけさせるだけで、雇用の促進にも役立たない、地元の企業にも仕事が回ってこない。景気回復にもまったく役立たないことは、全国の経験でもはや実証済みであります。


無人島トンネル それでも掘り続ける

 この間、「読売新聞」で候補者の紙上討論会がありました。渡辺さんが、「人もいないところに向けてなぜ鉄道を通すのか」と追及したら、相手の元助役は何と答えたか。「トンネル工事(をやっている)だけだ」「線路がいるかどうかは今後検討する」といって、失笑を買ったそうであります。まさに「目的もはっきりしない無駄な工事」だということをみずから認めたのと同じことじゃないでしょうか。(拍手)

 「3千億円のトンネル」の話を聞いた、ある高額納税者、その方は1億円の税金を納めておられる方だそうでありますが、「税金を納めるかいがない、せいがない、困った人のためにこそお金を使え」と怒っておられという話を聞きました。

 庶民が、毎日の暮らしに苦しんでいる、明日の生活どうしようか、そう悩んでいるときに、こんなムダ遣いが許せるか、これがみなさんのお気持ちじゃないでしょうか。(拍手)

 破たん状態の第三セクターのムダ遣いに、さらに税金を投入しようとしていることも大問題であります。アジア太平洋トレードセンター(ATC)、ワールドトレードセンター(WTC)、オーキャットビルの三つの第三セクターは、建物はつくったものの、企業・テナントが入ってこない。すでに経営が成り立たないことがはっきりしています。

 ところが、市は、これまで巨額の税金をつぎ込んできたことに全く反省しないで、引き続き、みなさん方の税金をつぎ込んで、三つの会社を存続させる、このことに固執しています。その中心に座ってきたのが、こんど立候補している元助役であります。

 渡辺さんは、第三セクターには「これ以上税金は投入しない」ときっぱり言っている。これこそ、みなさん、市民のみなさんの声じゃないでしょうか。(拍手)


ムダ遣いやめてこそ 市民のための仕事ができる

 ムダ遣いをやめさせることがなぜ大事か。ムダ遣いをやめてこそ、くらし、福祉、営業を守るという自治体本来の仕事にお金をまわすことができるからであります。ムダ遣いをやめてこそ、市の財政の再建もできるからであります。

 大阪市は一方でムチャクチャなムダ遣いをすすめながら、お金がないからといって市民には大変冷たい政治をこの間押し付けてまいりました。


待機児童全国一なのに市立保育園一園もつくらず

 保育園の待機児童数は、大都市で一番多いのに、この間、公立保育園は一カ所も作っていません。高すぎる介護保険の利用料にみんなが悲鳴を上げているのに、減額、免除の措置を一切とっていません。

 昨年末、財政非常事態を口実に、生活保護年末一時金をひとり2千円カットいたしました。学校維持運営費も5%カットしました。国民健康保険料は4年連続16%も引き上げて、「払いたくても払えない」滞納所帯が2割にも達しています。

 大阪は中小企業の町、商売人の町であります。ところが倒産、失業は全国の中で飛びぬけて大阪が多い。「もうやっていけない」「廃業するしかない」、こういうみなさんが市の調査でも3割にのぼっています。

 ところがそういう中小企業の町の大阪の中小企業予算はどうなっているか。1998年には7・1%だったのが今年はわずか5・3%、どんどん減り続けている。

 しかもわずかの予算の大きな部分が、アジア太平洋トレードセンターの赤字穴埋めなどのために使われており、肝心の中小企業の営業の応援にはほとんどまわっていないというのが実際の姿であります。


無人島地下鉄やめれば 国保引き下げ、中小企業予算 介護サービス充実

 渡辺たけるさんは「ムダ遣いをやめて市民のためにお金をまわそう」、そう提案しておられます。ムダなトンネルと地下鉄に使う3千億円をやめるだけでもいろんなことができます。

 国保料の一人1万円の値下げは100億円あればできます。120億円あれば、中小企業予算は3倍に増やせます。150億円あれば、市独自に30人学級が実現できます。30億円のお金があれば、介護の在宅サービスの利用料を3%に引き下げることが可能であります。みなさん、夢がふくらむではありませんか。渡辺市長の誕生で、市民の願いと夢をかなえる市政にごいっしょに転換させようではありませんか。(拍手)

 相手候補の元助役をやっていた方は最近こんなことを演説でのべておられるそうです。「保育園の待機児童と特別養護老人ホームの待機者を解消する」。「冗談ではない、ええかげんにせえ」というのがみなさんの気持ちではないでしょうか。

 この人は医療・福祉分野の担当助役だった人ではないでしょうか。やる気があるんだったら、自分が助役をやっていた8年間になぜこれをやらなかったのでしょうか(拍手)。ムダ遣い市政の推進役だったからできなかったというのが真相じゃないでしょうか。(拍手)


「人情とあたたかさが大阪の心」 渡辺さんは大阪市長に最もふさわしい

大阪の歴史知りつくし未来見通す

 渡辺たけるさんは、大阪市の市長をつとめるのにもっともふさわしい人です。

 大阪城天守閣名誉館長。大阪城はたんなる観光スポットではない。大阪の歴史遺産として残す。そして、これを大阪の発展に生かすという立場でがんばってこられた方です。大阪の歴史がわかっているだけでなく、大阪の今後のことにも通じている。考えに筋が通っているから、軸がぶれないで「市民が主人公」の立場を貫いているから、政治的な立場の違いをこえて、幅広い人々に信頼され、支持されているのではないでしょうか。(拍手)

 相手陣営は政策論戦では太刀打ちできなくなって、お決まりのように「渡辺さんの側には日本共産党がついているからだめだ」という演説をあちこちで始めたそうです。なんと古臭い「アカ攻撃」でしょうか。戦前の「非国民」「国賊」呼ばわりといっしょであります。

 「市民が主人公」が渡辺さんの立場です。「国民が主人公」、主権在民、これが日本共産党の立場であります。その主権在民を主張しただけで弾圧され投獄されたあの暗黒の時代から、その旗を掲げ続けた私たち日本共産党が渡辺さんを応援するのは当たり前のことではないでしょうか。(拍手)

 渡辺たけるさんの公約を読んで、大阪の森ノ宮で生まれ、玉造小学校に入学した私は大変感動しました。大阪は、文楽や歌舞伎など文化性豊かな生活と街をつくるために働く。同時に困った人を見捨てない。「ゆき倒れを出さない」人情と暖かさの街。これが大阪の心だと公約の冒頭に書いてありました。

 市民がくらしも将来も不安というこの時代だからこそ、この大阪の心を持った渡辺さんが、みなさんの市長にもっともふさわしいのではないか。

 総選挙に続いての市長選挙です。先の総選挙は、マスコミや財界あげての「自民か民主か」の大キャンペーンのなかでの複雑な選挙でした。日本共産党は、自民党政治をおおもとから転換する日本改革を訴えましたが、広い有権者に訴えを届け切ることができず、残念ながら後退いたしました。ご支援いただいたみなさんに改めてお礼とお詫びを申し上げるものであります。

 選挙後、すでに情勢は大きく激動しています。イラク派兵反対、消費税増税は許さない、憲法を守れ、これらの訴えは、直ちに生きてくることは明らかです。


保守も革新も無党派も当たり前の市政願う人は こぞって渡辺たける候補へ

 総選挙にひきつづく市長選です。あれだけ「自民か民主」といっていた党が一緒になっている不思議さはありますが、今度は総選挙のような複雑さは一つもない。相手は悪政をすすめる「オール与党」。市民の願いにこたえているのは、渡辺さんだけではないでしょうか。(拍手)

 先の総選挙で自民党の政治を少しでも変えたい、そう願って民主党に投票された方も多いでしょう。その願いは、今度は渡辺さんに託してほしい。保守の人も、革新の人も無党派の人も、阪神ファンも巨人ファンも、暮らしが大切にされる、当たり前の市政の実現を願う方は、こぞって「渡辺たける」さんに、その願いをどうか託していただきたい。

 争点、政策、人柄を訴えれば訴えるだけ支持が広がるのが渡辺さんです。

 選挙戦はあと5日間です。「せきを切った」怒涛の奮闘ですばらしい結果を出そうではありませんか。「大阪が変われば、日本が変わる」といって、全国の先頭に立った60年代、70年代以来の伝統ある浪速の心意気を発揮して、全国にその底力を示そうではありませんか。(拍手)

 私たち日本共産党も、みなさんとしっかりスクラムを組んで最後まで渡辺さんの当選のために全力をあげて奮闘する決意です。(大きな拍手)