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2003年7月16日(水)「しんぶん赤旗」

イラク占領支援法案の廃案めざして

政府与党を追いつめよう

7・15集会 市田書記局長のあいさつ(大要)


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国会報告する市田忠義書記局長=15日、東京・港区芝公園

 十五日、東京・港区で開かれたイラク派兵法案の廃案を求める集会での日本共産党の市田忠義書記局長のあいさつ(大要)を紹介します。

 みなさん、こんばんは(「こんばんは」の声)。日本共産党の市田忠義でございます。イラク占領支援法案の審議がたいへん重要な段階を迎えているなかで、その廃案を求めてこの集会に集まられたみなさんに、日本共産党を代表して心から連帯のごあいさつを申し上げます。

 国会は、十七日の審議の後、十八日に公聴会が開かれますが、与党は来週中にも採決を強行しようとしております。みなさん、力をあわせて、最後まで廃案をめざして、政府与党を追いつめようではありませんか。(「そうだ」の声、拍手)

戦争正当化の前提が根本から崩れた

 イラク占領支援法案は、法案の冒頭に明記されているように、あのイラクへの侵略戦争を正当化することから始まっています。しかし、いまやその前提が根本から崩れ、当のアメリカやイギリスでも、政権をゆるがすような大問題になっています。

 アメリカは、イラクがアフリカから核燃料を輸入したという情報は、ウソだったということを認めました。イギリスでも、化学兵器を四十五分間で使える体制があるというのはウソだったことが、議会の調査で明らかになりました。このウソを根拠に、いったい何人の人々が命を奪われたのか。

 小泉首相は、「イラクが大量破壊兵器を保有している」と断定した根拠を問われて、「フセイン大統領が見つからないからといって、フセイン大統領がいなかったといえるのか」と開き直りました。

 また、福田官房長官は大量破壊兵器が見つかっていないが、それでもイラク戦争を支持するのかと問われて、「もう支持しちゃったんです、それを取り消すことはできない」(笑い)、そう述べました。

詭弁で乗り切ろうとする小泉内閣、公明党

 小泉内閣や自民党、公明党がイラク戦争を支持する最大の理由として持ち出したのが大量破壊兵器の問題です。その「大義」が崩れても詭弁(きべん)で乗り切ろうとする。公明党の冬柴幹事長も「スプーン一杯で何十万人もの人が死ぬ。イラクはそんな恐ろしい兵器を持っている」と耳にたこができるくらいテレビで繰り返しました。ところが戦争が終わっても大量破壊兵器は見つからない。だから最近は小さな声で「日本よりイラクはうんと広いからなかなか見つからない。探すのに時間がかかる」と、小泉首相に勝るとも劣らない詭弁で乗り切ろうとしています。

 しかしみなさん、こんなことで国民をだませると思ったら大間違いであります(「そうだ」の声)。やがてきびしいしっぺ返しを受けるだろうということをみなさんとともに警告しておきたいと思うのであります。(拍手)

自衛隊は人道支援の妨害物

 自衛隊は、イラクに行って何をしようというのか。

 いまイラクは、米英軍が一方的に起こした戦争によって、たいへんなことになっている。水もない、電気もない。政府も行政も崩壊して、ゴミの始末もできないなど市民生活が成り立たなくなっています。だから、国際的な人道支援が求められています。日本共産党の現地調査でも、非軍事の人道支援−−医療や教育、食糧、上下水道・電気の復旧等々、やるべき課題は、無数にあります。米英軍による占領支配への軍事支援ではなくて、国連を中心に、イラク国民の意思を踏まえた復興こそが求められており、そのためにはどんな協力も惜しまない、これが大多数の国民の声ではないでしょうか。(「そうだ」の声、拍手)

 人道支援であれば、自衛隊は必要ありません(「そうだ」の声)。「新法」もいりません。いらないどころか、自衛隊は人道支援の妨害物であります(「そうだ」の声)。国連がつい先日、六月二十六日に決定した人道支援のためのガイドラインは、「人道支援活動は本来、中立、非軍事的な特質をもっている」とのべ、もし軍隊が人道支援に関与すれば、人道支援に従事している人だけではなくて、支援を受けている人たちも攻撃の対象になる、と明記しているのであります。

 小泉首相は国会で、自衛隊を派遣すれば「殺し、殺されることもある」と平然と述べました。まさに、米英軍とともに戦争をするための派遣ではありませんか。これほど明確な憲法違反はありません。

 政府や与党は、まるで世界中が軍隊を派遣しているかのように言います。「バスに乗り遅れたらたいへんだ」と。しかし、実際は国連加盟の百九十一カ国中十五カ国にすぎないのであります。アメリカから軍隊の派遣を要請されていたインドは、昨日キッパリと断りました(拍手)。憲法九条をもつ日本こそが、世界に先駆けてこうした態度を示すべきではありませんか。(「そうだ」の声、拍手)

世論調査でも大多数が派兵に反対

 みなさんのたたかいや、国会での私たちの奮闘で、自衛隊のイラク派兵反対の声が急速につよまっています。各種の世論調査でも派兵反対の声が賛成の声を大きく上回りつつあります。毎日新聞の世論調査によれば、イラク戦争直後には七割を超していた自衛隊派兵賛成の声が、七月には二割に激減し、大多数が反対になりました。

 みなさん、孤立しているのはだれか、平和と進歩の大道を歩んでいるのはだれか。こたえは明らかであります(拍手)。国会の会期も残すところあと十数日であります。廃案をめざして、最後までみなさんとごいっしょに大奮闘する決意を述べて、連帯のごあいさつと国会報告といたします。ごいっしょにがんばりましょう。(大きな拍手)