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2003年2月12日(水)「しんぶん赤旗」

新空港より暮らしに財政を

今里県政実現、日本共産党躍進訴え

福岡演説会 市田書記局長

共同し政治の春呼ぼう


日本共産党福岡県委員会は十一日、市田忠義書記局長を迎え、福岡市の福岡国際センターで演説会を開きました。

 いっせい地方選挙、衆院選挙の候補者九十六人が勢ぞろいし、仁比聰平・衆院十区候補、高瀬菜穂子県議らが代表して決意を表明しました。

 県内各地から、九千人の聴衆が詰めかけ、「暮らしが大変。早く世の中を変えてほしい」〈福岡市の田中怡都子さん(58)〉など切実な思いで、演説に聞き入り、共感の拍手を送りました。

 「額に汗してまじめに働く国民、お年寄りや障害者、日本の未来を担う若者たち。そうした人たちが住んでいてよかった、生きていてよかったと言える日本と福岡にするために、いま何が必要か」と問いかけた市田氏は、暮らしと経済、平和と外交、福岡の地方政治の三つの角度から訴えました。

 「もうがまんできない、何とかならないか。この国民の共通の思いに真正面からこたえるのが政治の責任だ」と指摘した市田氏は、こんな当然の責任さえ放棄した小泉政治の冷たさを告発。医療費のサラリーマン本人三割負担など、四兆円を超える国民負担増問題で「人の痛みが分からない人は本当に恐ろしい。それが分からないから、平気で国民に痛みを押し付ける」とのべ、医療費値上げによる受診抑制の実態を指摘しながら「医療費を払えない低所得者は死んでもいいということか」と怒りを込めました。

 失業問題では、小泉内閣の「離職者支援策」を、「失業手当を減らし、早く再就職させるように追い立てるものだ。これは脅しだ」と解明。「失業率は過去最悪。だったら、減らすために努力するのが当たり前ではないか」と訴えると「そうだ」の声が飛びました。

 市田氏の訴えに熱心に聞き入り、うなずく聴衆。「いまほど税金の使いみちが問われているときはない。貴重な財政資金だからこそ、国民の暮らしと社会保障を最優先にすべきではないか」との言葉に、静まりかえった会場から大きな拍手がわき起こりました。

 福岡県政の問題では、県政史上最大の大型開発といわれる新福岡空港建設問題を批判。国民健康保険証を取り上げられ資格証明書を交付された世帯が、福岡県だけで全国の五分の一以上にのぼる事態も告発しました。

 市田氏は「(知事選で)無党派の今里滋さんが空港建設ストップをかかげ立ち上がった。日本共産党は全力でがんばることを決めた。政治を住民の手に取り戻すために力を尽くしたい」と表明。「福岡には奥田県政をはじめ住民が主人公の地方政治を実現した伝統が息づいている。今里県政の実現と日本共産党の躍進で、力をあわせて政治の春を呼ぼうではありませんか」と訴え、大きな拍手に包まれました。

 市田氏に先立ち、知事選に無党派で立候補を表明し、日本共産党が支持する九州大教授の今里滋氏がビデオでメッセージを寄せ、県政への思い、日本共産党への思いを語りました。

 今里氏は、立候補を決意した最大の理由が新福岡空港建設だとのべ、「地方からの地殻変動のマグマのうねりを福岡で止めてはいけない」と訴えました。日本共産党に対し「不撓(ふとう)不屈の精神でがんばってこられたことは大変敬意を表しています」とのべ、「私たち無党派といっしょにがんばっていただければと思っています」と語りました。

 演説会では、大橋敏雄元公明党衆院議員、安東毅九州大名誉教授が来賓あいさつをのべました。大橋氏は「二十年余公明党衆院議員として活動した間、いちばん嫌いな存在が共産党でした。それが真実一路の政党と、私の認識があらたまった。みなさんと腕を組みながら私も勇気百倍してがんばりぬきます」とのべました。安東氏は「自然環境も生活環境も破壊してきた麻生県政が、残された自然である新宮沖に新空港をつくることは、国際的感覚から許されない」と批判しました。

 福間町の共同作業所で働く新田貢さん(26)は、「障害者に接していて、福祉や暮らしで共産党ががんばっていると感じた。ぼくは、二カ月前に日本共産党に入ったばかりです。きょう参加して市田さんの話から熱い気持ちが伝わって、入ってよかった。がんばる勇気がわいた」と話していました。

 市田氏は、演説会のあと、参加した青年百十人と懇談し、質問にていねいに答えました。