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2002年11月25日(月)「しんぶん赤旗」

イラク攻撃許さない巨大な平和の流れを

11・24大集会 市田書記局長あいさつ(大要)


 日本共産党の市田忠義書記局長が、「ストップ!イラク攻撃、ゆるすな!有事法制 11・24大集会」でおこなったあいさつ(大要)を紹介します。

 みなさん、こんにちは。日本共産党書記局長の市田忠義でございます。

 「ストップ!イラク攻撃、ゆるすな!有事法制 11・24大集会」に、アメリカ、韓国、マレーシアから、そして日本全国から参加されたみなさんに、日本共産党を代表して心からの連帯のごあいさつをもうしあげます。

平和解決へ道開いた安保理決議1441

あいさつする市田忠義書記局長

 きょうの集会は、イラク問題をめぐって、戦争か平和かのきわめて重要な局面のもとで開催されています。いま世界中が、アメリカによるイラクへの戦争を心配するなか、十一月八日、国連安保理事会は決議一四四一を全会一致で採択しました。十三日にはイラクがこれをうけいれ、いよいよ二十七日から大量破壊兵器の査察が始まります。

 全会一致での国連安保理決議の採択やイラクの無条件受諾について、一部に、アメリカが武力行使を辞さない強硬な態度をとったからだという意見があります。しかし、そうではありません。平和な解決を求める国際的な世論が、こういう結果を生み出したのではないでしょうか。(「そうだ」の声、拍手)

 アラブ諸国は決議案の議論の過程で、全会一致の採択に努力をいたしました。採択後もイラクに対して決議受諾の働きかけをおこないました。非同盟諸国も積極的な働きかけをいたしました、イラク攻撃反対の集会やデモが各国で大規模におこなわれました。

 安保理決議一四四一の最大の意義は、アメリカのねらいを断ち切り、国連の枠組みのなかで問題を平和的に解決する可能性をつくりだしたことではないでしょうか(拍手)。この可能性を現実のものとするよう、世界が一致してとりくむために、今回の査察の前提となった安保理決議一四四一が全会一致で採択されたことの持つ重い意味を、私は強調したいと思います。

米政権はイラク攻撃計画を放棄せよ

 安保理のこの決議をめぐる最大の問題は、イラクが義務を履行しなかったとき、アメリカによる武力行使を自動的に許すのかどうかという点にありました。安保理決議一四四一は、平和的解決を求める声を背景に、イラクに不履行があった場合、安保理に報告され、安保理で協議し、次の措置が決定されることが明記され、アメリカなどによる武力行使を自動的に許す可能性を否定しました。(拍手)

 それは、安保理諸国の言明を見れば明りょうであり、まずアメリカ自身、ネグロポンテ国連大使が「本決議には、武力行使に関して『隠された引き金』も『自動性』も含まれていない」と、はっきりと言明をいたしました。安保理で唯一のアラブの国であるシリアは次のようにのべました。「アメリカとイギリス、およびフランスとロシアから、決議がイラク攻撃の口実に用いられないし、『自動性』の基礎とならないという保障を改めて与えられた後に、賛成票を投じた」

 さらに五つの常任理事国のうちフランス、ロシア、中国、この三国は、「決議一四四一は武力行使におけるすべての自動性を排除した」との共同声明を発表いたしました。安保理常任理事国である三つの国が、自らの見解を述べるにとどまらないで、三カ国共同の責任で声明を発表したことは異例のことであり、こういう内容を確認して決議が作られたということを明らかにしたものであります。

 もちろん楽観はできません。アメリカはブッシュ大統領はじめ政権首脳が、決議採択後も、イラクが無条件受諾を表明した後も、「安保理決議はアメリカの手をしばるものではない」「イラクが武装放棄をしないなら、アメリカが武装解除させる」とくりかえし言明をしております。しかし、もしそういう行動にでるならば、それは国連憲章を無視した先制攻撃となるだけではなくて、自らも賛成した国連安保理決議の手続きをも無視することになるのではないでしょうか。(「そうだ」の声、拍手)

 安保理決議一四四一によって開かれた、国連の枠組みのなかで問題を平和的に解決する可能性を現実のものとするために、イラクには義務を果たすこと、アメリカには一方的なイラク攻撃計画を放棄することを求める声を、世界中で、みなさん、広げていこうではありませんか。(大きな拍手)

国連憲章守れ―各国政府・運動と連帯して

 先ほども述べたように、この間、イラク攻撃反対、国連の枠組みでの平和的解決を求めて、アメリカ、イギリスをはじめ世界各国で大規模な集会やデモがおこなわれ、日本国内でも、さまざまな宣伝や集会が全国でいっせいにとりくまれました。また革新懇のよびかけや、原水協がすすめている核兵器使用反対とあわせてのアピールに各界の多数の著名人が賛同を寄せ、署名が広がっています。

 日本共産党も、この間、国連の枠組みでの平和的解決とアメリカが一方的な武力攻撃計画を中止することを求めて、中国の江沢民主席との会談、イラクを含む中東諸国訪問団の派遣など積極的にがんばってまいりました。

 十月三十日の党首討論で、小泉首相は日本共産党の志位委員長の質問に答えて、「戦争によらない解決のため外交努力をすすめる」とのべました。私は、政府がこの立場を厳格につらぬくとともに、一歩すすめて、イラク攻撃反対と明言すべきだと思います。(「そうだ」の声、拍手)

 先制攻撃反対の国連憲章の立場を最も徹底して実行しようという憲法九条をもつ日本が、アメリカの無法に協力し、世界の平和の流れに逆行することは絶対に許されません。日本の平和勢力の役割はますます重要であります。有事法制に反対する運動の継続や発展、また核使用を許さず廃絶を求める運動とも結んで、草の根から「イラク攻撃反対、国連の枠組みで平和解決を」の声と運動をさらに広げていこうではありませんか。(拍手)

 世界と日本にもたしかに逆流はあります。しかし一方には、平和と進歩のとうとうとした流れが脈打っています。みなさん、ここに二十一世紀の素晴らしさがあるのではないでしょうか。(「そうだ」の声)

 おたがいにこの点に確信をもって、きょうの集会、さらに十二月一日の集会などを機に、世界の運動や各国政府など国際社会のさまざまな努力と連帯し、戦争のたくらみを許さない巨大な平和の流れを築くために、ともに奮闘しようではありませんか。(拍手)

 日本共産党も、みなさんとともに力を合わせて、全力をあげて奮闘する決意を表明して、報告と連帯のごあいさつといたします。(大きな拍手)