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2002年11月23日(土)「しんぶん赤旗」

民青同盟の存在は青年の誇り
若い世代の力で新しい時代の扉をひらこう

民青同盟大会での市田書記局長のあいさつ


あいさつする市田忠義書記局長=22日、東京都渋谷区

 日本共産党の市田忠義書記局長は二十二日、都内で開かれた日本民主青年同盟第三十回全国大会で来賓あいさつし、二十一世紀をになう若い世代の中で民青同盟の力を大きくしていこうとよびかけました。

イラクでの戦争回避へ、平和のとりくみを発展させよう

 市田氏は、昨年の9・11同時多発テロ事件以後、世界の青年に先駆けて「テロも戦争も許さない」の声をあげた日本の青年を高く評価。続く有事法制反対のとりくみで、「一枚のビラが、ポスターが、五人十人の署名が、そして若者のデモや宣伝が、情勢や世論を変化させ、歴史を動かす大きな力になる。日本の青年の良識を結集する平和の運動の先頭には、ほかならぬ民青同盟が立っている。このことに確信を持っていただきたい」とのべました。

 また、アメリカがイラクを攻撃する事態になれば、二十一世紀は「ルールなき無法地帯と化してしまう」として、イラク問題の平和的解決は「二十一世紀を生きる若い世代のみなさんにとっては特別に切実な問題」と強調。「“国連憲章の平和ルールを守れ”の声と運動をごいっしょに大きく発展させよう」とよびかけました。

青年の状況から見えてくる政治の貧困

 市田氏は、「私自身が見聞きしてきた事実を通して考えたい」とのべ、青年の置かれている状況について三つの例をあげました。

 一つめは、深刻な雇用問題です。市田氏は十月二十三日の参院本会議で「なんのために勉強してきたのかわからない」という高校生の声を紹介し、小泉首相に「若者の未来を閉ざしてはならない、青年の雇用問題を日本社会の将来にかかわる大問題として位置付け、本腰を入れた対策を」と迫りました。

 「質問の後、党と私あてに多くの青年から声が寄せられました。あらためて青年の雇用問題の深刻さ、切実さを実感しました」

 二つめは、「経済的な心配なく学べる問題」について。千葉の参院補選で、日本共産党のビラを見た高校生が「奨学金制度がなくなろうとしていることを知り、不安を感じました」とメールを寄せてきたことを紹介。メールは“私の家は、父は収入が少なく、母が病気で入退院を繰り返しているので私立大学にはいけない。でも、私は心理学を学びたい。奨学金制度がなくなったら、私のような人は進学できなくなってしまう”とつづっていました。

 「深刻なリストラ、不況のなかで、学び続けるために最後の『頼みの綱』である奨学金制度まで奪われようとしている事態です。中学生や高校生、そして親御さんの気持ちを思うと、ほんとうに心が痛みます」

 三つめに「困難な時代であっても、『学ぶ』ことを大事にしたい、という人間らしい気持ちさえ踏みにじられようとしている」と、定時制高校の統廃合を取り上げました。東京の定時制高校を卒業した報道カメラマン・石川文洋さんが「定時制高校の仲間は私の宝」として、「統廃合ではなく、むしろ増やして、いま学校に行かれないでいる人たちが学校にくることができる教育制度をつくるべきだ」と訴えていることを紹介し、「石川さんの主張になぜ耳を傾けられないのか。ここにも『政治の貧困』を見る思いがします」と訴えました。

ゆきづまった自民党政治。切実な要求かかげ、政治を変える連帯広げよう

 「三つの具体例のどれからも、若者たちの悲痛な叫び――『自分は社会に必要とされていないのでは』『学ぶ夢をあきらめきれない』『自分を受け入れてくれる居場所がない』という声が聞こえてきます」

 “洋々たる未来”があるはずの青年に、生き方の根本を否定するような事態がなぜ起こっているのか――。問いかけた市田氏は、「長年の自民党政治に最大の原因と責任がある」とズバリ。「その自民党政治は、もはや“二十一世紀を担う若者を大事にする”という政策的発想さえもないところまでゆきづまっている」

 自民党は、就職難について「若者の職業意識が不十分」と大企業の応援をしていること、育英会の奨学金をサラ金まがいの機関に変質させ、「焦げついた」場合の「保証金」まで学生に負わせようとしていること、教育では「地球規模での大競争」にどうやって勝ちぬくか、それにふさわしい国民をどうやってつくるかという発想しかないことを痛烈に批判。

 「私はみなさん方に心から呼びかけたい。『青年のいるところに要求あり!』『知恵と力を集めてたたかってこそ、道は開ける!』。雇用・就職でも、奨学金でも、高校統廃合でも、切実な要求を掲げ、その実現をめざすたたかいを起こしましょう。若い世代を苦しめている自民党政治を変える青年の連帯を広げようではありませんか」

いま、新しい政治の流れをおこすとき

 市田氏は、「いま、あらゆる分野で、国民と自民党政治との矛盾が大きく広がり、『政治を変えてほしい』という国民の願いは切実になっている」とのべ、日本共産党の値打ちと、地方政治で起きている新しい流れについて話しました。

 日本共産党について、「くらしと経済の問題でも、外交・人権・民主主義の問題でも、自民党政治のつくりだした深刻な危機を打開するしっかりとした戦略・提案をもった党」とのべ、経済再建の展望をもち、外交でもアジアとの平和外交を進めてきたこと、北朝鮮との国交正常化・拉致問題でも道理ある解決の方向を示してきたことを紹介しました。

 地方政治では長野県知事選挙をはじめ、熊本市、兵庫・尼崎市などで自民・公明勢力を打ち破り、日本共産党が支持・応援した候補が次々当選したことを報告。

 「ムダな公共事業をやめ、くらし・福祉・教育を充実させてほしいという住民の切実な願いにこたえ、自民・公明中心の悪政を打ち破る新しく頼もしい政治の流れが、全国各地で生まれている」として、「この新しい流れと力を合わせることのできる政党は、日本共産党だけということが、事実として示されているところに大きな意義がある」と訴えました。

 公明党・創価学会が、北朝鮮拉致問題などで「共産党は拉致の共犯者」「朝鮮労働党の仲間」などというデマを全国でふりまいていることにふれ、この攻撃は「国民のたたかいの先頭に立つ日本共産党をつぶす目的でしかけてきているもの」と解明。

 「卑劣な反共攻撃を許さず、攻勢的にはねかえすたたかいは、日本の政治を変えるたたかいの重要な柱。日本の民主主義を守るたたかいでもある」とのべました。

民青同盟の新しい前進がもとめられている

 「青年の状態、要求がこれほど切実だったこと、そして、自民党政治がゆきづまり、新しい政治を求める国民の声が、全国各地でわきおこっているときはなかったのではないか」と指摘した市田氏は、民青同盟の力を大きくすることが切実に求められていると強調。「そこに日本の未来がかかっているといっても過言ではない」として「大会でも、各県や班の会議でも、ぜひ本音で深く話し合い、新しい意気込みでとりくんでほしい」と激励しました。

 市田氏は龍谷大学職員時代の活動経験を紹介し、「私たちのたたかいは平たんではないし、苦労もある。しかしその苦労は必ず実る。私たちには真理と道理があるのだから、そこに確信を持てば、苦労も楽しくなるのではないか」と話しました。

 「八十歳の誕生日」を迎える民青同盟に対し、「二つの世紀にまたがって正義と道理の旗を掲げつづけ、不屈にたたかいつづけてきた民青同盟の存在は、日本のすべての青年の誇りであり、希望である」とのべました。

 二十一世紀は資本主義の是非そのものが、世界的規模で問われる世紀になると展望した市田氏。「人間として、ときには道を見誤ることも、くじけそうになることもある。そのときは、自分の生き方と、社会の進歩・発展を重ね合わせて生きてゆこうと決心した初心を思い起こそう。事実と道理を学び、真理の力で困難をはね返す勇気を持とう」とよびかけました。

 二十一世紀の奥深くまで生きる青年に、日本と世界の新しい担い手になってほしいとエールを送りました。