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2002年11月10日(日)「しんぶん赤旗」

選挙のページ いっせい地方選迫る

市田書記局長・いっせい地方選党勢拡大本部長に聞く
党の値打ち縦横に語って「攻め」に徹し活力全開で


 いっせい地方選まで五カ月と迫りました。日本共産党の市田忠義書記局長・いっせい地方選・党勢拡大本部長に、選挙の特徴や情勢、党勢拡大の意義などについて聞きました。

容易ならざる課題だががんばれば躍進できる

 ――いっせい地方選の特徴と情勢を、どう見ていますか。

 市田書記局長 前回いっせい地方選挙は、大躍進した一九九八年参院選の九カ月後の選挙で、道府県議選でも政令市議選でも大躍進しました。その後、二〇〇〇年の衆院選、〇一年の参院選で、残念ながら後退しました。前回の道府県議選での得票は四百二十八万票でしたが、同地域での直近の〇一年参院比例票は二百六十六万票でした。

 ですから、現有議席を確保すること自体、参院比例票の大幅な上積みを必要とする、容易ならざる課題です。前回いっせい地方選の到達を既得の陣地と見たり、「現状維持だからなんとかなる」などと考えたら、大失敗を招きます。あくまで「攻め」の選挙に徹して、日本共産党の姿が有権者の目にはっきり見えるようにする必要があります。

 積極的に有権者に訴えていけば、国政でも地方政治でも、わが党が大きく躍進できる条件、可能性があります。最近おこなわれた国政七補選でも、多くのところで得票率を参院比例選挙の二倍、三倍と増やしました。外交でも暮らしの問題でも、自民党政治を告発するだけでなく、道理ある打開の方向を示してたたかいました。「政党の衰退」が指摘されるなかで、語ることばをもった唯一の党への期待の表れです。

 容易ならざる課題ではあるが、がんばれば躍進できるという、両方の面をしっかり見ることが、情勢を見る一番の基本です。

 前回党が躍進したことに危機感を感じて、なんとしても日本共産党を押さえ込もうとする反動の側の必死さが前回と違う、そういう様相の変化もよく見ておく必要があります。

 定数削減問題もその一つです。道府県議選の定数減は三十三選挙区にのぼり、そのうち日本共産党の現職議員がいる選挙区は十三。政令市では十五選挙区で定数減となり、うち現職区は十四です。定数減のところでは、現有議席の確保でも議席占有率の前進となり、議席増をめざすのと同様の攻めが必要です。

反共攻撃の打破は政治闘争のかなめ

 ――反動陣営の巻き返しという点では、自民党・公明党の反共攻撃が強まっていますね。

 市田 この間の中間地方選をみても、反共攻撃を正面から打ち破るたたかいが明暗を分けるポイントの一つとなっています。

 たとえば、公明党は、北朝鮮の拉致問題を党略的に利用して反共・デマ攻撃をおこなっています。日本共産党が六議席をもっている京都・大山崎町の町議選でも、入れかわり立ちかわり公明党の国会議員が入って反共宣伝をやりました。

 これにたいし、党は、街頭から訴えたりビラを配布するのはもちろん、その問題の学習・決起集会を開いて、一人ひとりの党員や後援会員の確信を深めました。こうして、対話のなかでの切り結びでも、相手を圧倒する活動を展開しました。

 その結果、定数二減の十六のなかで六議席を確保し、37・5%の議席占有率で全国一になりました。得票も昨年の参院比例票千三百二票から二千三百四十一票へ一・八倍に大きく伸ばしました。逆に公明党は七百二十九票から五百六十二票へ百六十七票減らしています。反共攻撃に正面から反撃するなかで、党の値打ち、道理ある方向を示して支持を広げ、逆に攻撃した側を追いこむ見事な成果をあげたわけです。

 公明党は「共産党をつぶす」と公言し、反動勢力の中で反共の先兵となっています。これとのたたかいは、あれこれある課題の一つでなく、悪政打破のために避けることのできない、政治闘争の要という位置付けが必要な課題です。

党の風吹かせ「おらが選挙」を元気よく

 ――自民党・公明党の悪政のもとで、暮らしをなんとかしてほしいという声は切実です。選挙で国民の期待にこたえる結果を出すことは国民への責任ともいえますが、さらに活動を強化しなければならない点は、どういうところでしょうか。

 市田 「政党の衰退」がいわれ、国民の期待にこたえうる党が日本共産党しかないというもとで、わが党が現有議席を確保し、さらに前進することは国民的意義をもっています。党の機関でも、支部でも、いっせい地方選挙を「住民が主人公」の政治に変えていく機会であり、住民の利益の守り手としての日本共産党がそれにふさわしい役割を果たす絶好の時期がきたと、受け身ではなく能動的にとらえることが必要です。大きな構えと大きな志を、全支部、全党員のものにするということが大事です。

 そして支部が、それぞれの地域、職場、学園に責任を負う立場に立ち、「おらが選挙」として、選挙をたたかうことです。従来の枠にとどまらず、駅頭でも工場門前でも街頭でも、全有権者を対象にして元気よく政治宣伝に打って出て、政治の風、党の風を勢いよくふかせることが大事だと思います。

 その際、地方選挙だからといって地方政治の問題に狭くしないで、北朝鮮問題、イラク攻撃問題、不良債権処理問題、リストラ問題など、そのときどきに、国民が関心をもっている問題で、党の値打ちを語ることです。

選挙勝利を正面に党勢拡大の前進必ず

 市田 自公保の政権に嫌気がさしている人が、どこに自分の願いを託したらいいのか模索し、いわゆる「無党派」層が非常に増えています。壁をつくらず視野を広げて、幅広い人と気軽に対話し、相手の要求を聞いて、それを政策化して、実現のために奮闘する。こういう双方向型の対話・支持拡大、要求運動をすすめていきたいと思います。

 選挙を勝ちぬき、世直しを一緒にすすめるうえで、なんといっても頼もしいパートナーは「しんぶん赤旗」読者です。中間選挙でも、党員・読者の輪を広げ、組織的にも勢いをつくっているところで前進しています。「選挙型党勢拡大」といいますか、選挙での勝利を正面にすえて、宣伝、対話と結びついた党勢拡大を意識的にやることが大事です。

 そして、読者のみなさん、後援会のみなさんと力を合わせ、ともに選挙をたたかいましょう。

 「しんぶん赤旗」は、世界と日本の進む道をともに探求し、切り開いていく新聞です。人間らしい生き方と結びつきを広げる新聞です。多くの人に読んでもらうことが、選挙勝利と日本の政治・経済の根本的な立て直しにつながります。

 「いっせい地方選はまだ先」という気分が一部にありますが、「まだ先」どころか、街頭のポスターを見ても、相手側の動きを見ても、まさにいまが本番、正念場です。活力全開でがんばりましょう。