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京都80周年記念集会あいさつ


 懐かしい京都のみなさんこんにちは、日本共産党の市田でございます。
今日は日本共産党の創立80周年を記念する集いに、各界・各層からこんなにたくさんお集まりいただきありがとうございます。

 私たちは去る七月八日、東京で党創立80周年の記念講演会を行いました。その時に、十二名の各界の著名な方々から、挨拶とメッセージをいただきました。いずれも真情あふれる、心のこもった激励とご期待の声でした。日本共産党の先輩たちが築き上げてきた歴史を受け継ぐ私たちの責任の重さを痛感いたしました。
挨拶とメッセージをいただいた十二人の中で、今日お見えの本山修験宗・宗務総長の宮城泰年さんと三千院の元執事長・大島亮準さん、それに狂言役者・演出家の茂山千之丞さん、哲学者の鶴見俊輔さん、と四人が京都在住の方であったこと、ここにも、京都の良識の重み、深さが示されていることをしみじみ実感いたしました。そして、京都における日本共産党と府民の結びつきの特別の深さに思いをいたしながら、京都出身の私としては、誇りと喜びをかみしめたしだいであります。

 記念講演で不破議長は、20世紀という激動の世紀の特徴とわが党の活動についてのべました。二度にわたる世界大戦とファシズム・軍国主義が世界を覆い、とりわけ日本が世界でも異常な天皇絶対の専制政治の時代だったときに、平和と民主主義の旗を公然と掲げて不屈にがんばりぬいたこと、戦後、日本が体験したアメリカへの従属に一貫して反対し、独立・主権の旗を掲げ続けたこと、世界が直面したソ連覇権主義に、世界で唯一厳しい批判をつづけてきたこと、そしてこれらのたたかいと全党の日常不断の努力を通じて日本共産党が、発達した資本主義国で最大の党勢力をもつ党に発展してきたことを、お互いの確信にしようと呼びかけました。
劇作家の木下順二さんはメッセージの中で、「もしも日本のこれまで、変転まことに激しかったこの八十年間に、日本共産党の存在がなかったら、今日の日本はどんなことになっていただろう」とのべておられますが、わが党のこうした歴史と存在意義にあらためてお互いに確信を深めあいたいと思います。

 私はこのように、日本共産党の歴史は草の根でがんばってきた有名・無名の幾多の党員や支持者の、どんな困難にもめげない不撓(とう)不屈、かつロマンにあふれた闘いで築き上げられたことを強調したいと思います。

 私は八月の十一日と十八日、二週にわたって、「長野裕也の政界キーパーソンに聞く」というラジオ番組に出演しました。インタビュアーは元自民党の衆議院議員ですが、彼は日本共産党のプラスイメージとして、「清潔」、「全国に支部があって足腰が強いこと」、「独自の政策スタッフを持ち、分析能力・政策立案能力に富むこと」の三つをあげておりました。
 なかなかいいところを見ていただいているなと思いました。
 このあいだ終わった通常国会、医療改悪は強行されましたけれども、当初の会期内には通りませんでした。国会を延長してぎりぎりの与党単独の強行採決、有事三法案はついに継続審議に追い込みました。こんな結果になることを誰が予測したでしょうか。こうした結果をつくりだした大きな要因には、国会や地方議会での論戦と同時に、国民の世論と運動がありました。京都はその大きな一翼を担われました。私ども日本共産党も、草の根からの運動の高揚に全力を注ぎました。
 わが党は昨年秋、第三回中央委員会総会を開いて、国民が未曾有の暮らしの危機にさらされているもとで、われわれが「闘いの組織者になる」こと、そして、きたるべき総選挙、いっせい地方選挙に勝利するために、どんな嵐にも負けない量・質ともに強大な党を建設することを決めました。今年の四月までに党員は40万人の峰をこえ、「しんぶん赤旗」は、三万人の読者の純増で200万人近い読者に到達することができました。
この間、全国二万五千の支部と党員が医療改悪反対、有事法制反対で多くの国民のみなさんと対話を深めました。三万人の読者の純増というのは、様々な理由で購読をやめる方もいますから、実際にこの間に新たに読者になっていただいた方は十万人をこえています。そのためには少なくともその十倍以上の人との対話がありました。私は、これが政府を追い詰める大きな原動力になったことは間違いないと確信しています。
昨年、ハンセン病の患者さんや元患者さんたちの闘いが多くの国民に深い感動を与えました。男女差別や大企業の無法なリストラを許さない闘い、中小業者の暮らしと営業を守る闘い、などなど、日本社会の進歩のための闘いを彩るエピソードの中にいつも日本共産党員の姿がありました。80年間にわたって、暮らしと平和、人権を守って、草の根で国民と結びつき、苦楽をともにしてきた政党は、日本共産党のほかにどこにあるでしょう。わたしはここにも大きな誇りをもつものであります。
 
 さて当面の政局の問題ですが、小泉内閣はいっそう混迷を深めています。史上最悪の失業率と所得の減少という異常な経済の落ち込みの中にあって、来年度予算の概算要求はあらたに国民に三兆二千億円もの負担増を強いる、公務員の給与を切り下げていっそう消費を冷え込ませる、一方、不況の中でも大リストラで利益を上げている大企業には減税をするというかつてない国民いじめの政治を強行しようとしています。
アメリカのアーミテージ国務副長官が今月の27.28の二日間、日本に来ます。「アーミテージ・リポート」の主導者です。米海軍で彼の弟子といわれたトーケル・パターソンという人物が在日アメリカ大使の補佐官に任命されました。これに呼応するかのように官邸や自民党の国防族の有事法制強行の動きも活発になっています。
しかし、小泉内閣は国民との矛盾をいよいよ深めつつあります。
先日、私は長崎市の主催する平和式典に参加しました。小泉首相も参加したこの式典で、長崎市長は「平和宣言」を読み上げ、核兵器先制使用などのアメリカの一連の核政策について「こうした一連の米国政府の独断的な行動を、私たちは断じて許すことはできません」と、厳しく批判しました。さらに「日本政府首脳による非核三原則見直し発言は、被爆地長崎の心を踏みにじりました」と小泉首相を前にして糾弾しました。
 小泉内閣は外交でも死に体です。今年は日中国交正常化30年の年です。日中間でさまざまなイベントが行われていますが、その中心が政治的交流にあることは当然です。ところが小泉首相は彼自身の政治的行動を理由に訪中できなくなっています。それにひきかえ、日本共産党は明日(8月26日)、不破議長が中国を訪問します。中国共産党指導部と会談を行うとともに、中国の社会科学院で「レーニンと市場経済」について学術講演する予定ですが、世界と日本から熱い目が注がれています。なんという違いでしょう。

憲法学者の奥平康弘さんは、七月八日の記念講演会へのメッセージの中で「これからはぜひ、政権を担当する政治勢力として力をたくわえ、現実に政権をになうべく成長発展してください」「日本共産党あなたの出番です」と述べられました。私ども日本共産党は、こうした各界のみなさんのご期待にこたえるため、全力で奮闘することをお誓いするとともに、つねに全国の先陣をきる京都の党が、当面する国政選挙や地方選挙で自供対決に打ち勝って第一党を実現されることを心から期待するものであります。

最後になりましたが、私の病気のことでご報告させていただきます。昨年12月、大腸のS字状結腸に癌がみつかり、患部およびリンパ節の切除の手術を行いました。術後の経過はきわめて順調で、八月一日、術後初めての内視鏡検査を受けたのですが、なんら問題はないとのお墨付きをいただきました。昨日は長野の県知事選挙・県議補欠選挙、その前は沖縄のいっせい地方選挙の応援にも参りました。とても元気です。この場をお借りして、ご心配いただいた皆さんに、心からお礼と、ご迷惑をおかけした分さらにがんばる決意を述べさせていただきます。

今日は本当にありがとうございました。