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2002年7月14日(日)「しんぶん赤旗」

憲法敵視し続けた石原都政の3年余

多彩な都民の知恵と力集め憲法がいきづく都政つくろう

都政懇談会での 市田書記局長の発言


 日本共産党の市田忠義書記局長が十三日、「憲法がいきづき、くらしと福祉、平和を大切にする都政をめざす各界懇談会」で行った発言(大要)は次の通りです。

 各界のみなさんのお話を聞いておりまして、この会の名称「憲法がいきづき、くらしと福祉、平和を大切にする都政をめざす各界懇談会」が持っている意味が大変、重い意味があるなと痛感しております。各界の多彩な方々のよびかけで開かれたのは、都民にとって大変心強いことですし、あらためてご準備いただいた関係者のみなさんにお礼を申しあげたい。日本共産党としても、こうした都政をめざすことは全面的に賛成です。一日も早く実現するよう力を会わせてとりくみたい。

自分の特異な立場を都政におしつけ

 石原都政ができて三年余がたちました。私たちは当初から、石原さんが個人として、作家としてどういう思想を持っても自由だが、知事として公的立場にたった以上、憲法を遵守し、全体の奉仕者となるべきだという注文をつけました。石原氏は、これとまったく正反対の方向に歩んできたといえます。

 しかも選挙のときはまったく公約もしないで、当選したら知事の立場を利用して特異な自分の思想を押しつける、私はこれは都政の私物化以外の何物でもないと思います。

 とりわけ重大なのは、石原氏が憲法九条を真正面から敵視して、長い間私たちがつちかってきた「憲法九条具体化の産物」を敵視し、反故にするよう、ことあるごとにけしかけてきたことです。

見識や品性が疑われる言動

 石原氏は政治家としての歩みを始めた時から一貫して“日本は核武装せよ”を持論にしている人物です。先日、福田官房長官の非核三原則見直し発言にエールをおくって大問題になりましたが、実は、石原氏が参院全国区で初当選した一九六八年、当選直後の記者会見で、記者から「議員としてまずやりたいこと」を問われ、真っ先に言ったのが核の問題なんです。「政治家として国民の核アレルギーを変えていきたい」と言っておりました。

 石原氏の言動は、政治家としての見識や品性が大本からうたがわれるものだということを指摘したい。例えば石原氏は、“日本は核武装すべし”の理由として「自前の核を持った国は、いやな、妙な、言い方だが、それを盾にして、紛争解決の相手にだけでなく、世界に向かって駄々をこねられる」といっています。自民党政府でさえ、「究極的廃絶」と言わざるを得なくなっている時に、これほどあからさまに、核兵器を他国を脅迫する道具に使えというのは、石原氏以外にはないと思います。

 こういう言動は、日本のマスコミでこそ、「歯に衣着せぬ痛快な発言」などともてはやされていますが、実は、世界からは物笑いになっていることを紹介しておきます。昨年、スイスのダボスで開かれた「世界経済フォーラム年次総会」に都知事として出席した石原氏は、「北朝鮮の船に対しては攻撃艦船で射撃し、沈めるべき」と言って、世界の各国から出席したパネリストをあぜんとさせました。石原氏は、国際政治の場では、事態を冷静に分析できない、理性的な対応ができない、特異な政治家として「高い評価」を受けました。

福祉を削って巨大開発を推進

 肝心の都政の舞台ではどうかといいますと、石原氏は就任以来、「東京から日本を変える」と言いつづけました。日本の首都東京の知事として日本中に彼が発信しているのは、「東京から福祉を切り捨てる」「環境を破壊する」「憲法を変える」という最悪のメッセージです。この三年間で、大都市を擁する十二の都道府県で、福祉・医療予算を削ったのは東京だけです。

 そのやり方がひどい。社会保障、福祉そのものを敵視する、乱暴きわまりないやり方に特徴があります。この点では、「改革無くして成長なし」と、何の根拠もなしに空虚なスローガンをくり返して国民に負担増をおしつける小泉内閣の手法と似ていると思います。例えば、「経済的な給付は社会保障が充実したので時代遅れ」「東京の年寄りは豊かになった」と、都民の常識からはまったくかけ離れた、成り立たない乱暴な理由で、文字通り、根こそぎ廃止してしまうやり方を常とう手段にしている。これは、これまでの東京のどの知事もできなかったことです。

 老人医療費助成、障害者の寝たきり手当、シルバーパスの有料化――これも、調べてみましたら十二の政令市では本人負担なしで、すべてのお年寄りに負担を求めているのは東京だけです。十六ある都立病院の半減、都立の福祉施設からの撤退。その一方で何をやっているのか。特定のゼネコンと結んで秋葉原開発など、バブル時代顔負けの七つの巨大開発を進めているのが、石原都政です。

 石原都政は、お年寄り、障害者、女性など本来、もっとも光をあてなければならないところに、聞くに耐えない言葉を投げつける人間らしさのかけらもない都政です。こういう人にこれ以上都政をまかすことはできません。

 お互いに知恵と力を出し合って、文字通り「憲法がいきづき、くらしと福祉、平和を大切にする」都政が実現するように、みなさんと力をあわせて全力でとりくむ決意をのべて、あいさつとします。