書記局長の窓のページ
定例記者会見 窓 人・であい リンク

2002年6月3日(月)「しんぶん赤旗」


東大阪市民の集いでの市田忠義書記局長の訴え(大要)


市民の願いにこたえ清潔・公正な市政実現
長尾民主市政2期目の実現で東大阪の発展さらに

 みなさん、こんばんは。ご紹介をいただきました、日本共産党の書記局長をしております、市田でございます。私ごとで大変恐縮ですが、実は私は去年の十二月に大腸がんの手術をしました。たいへんご心配とご迷惑をおかけしましたが、おかげさまでたいへん元気になりました。全面復帰後初めての演説を、日本の宝、長尾さんをふたたび市長の座に押し上げよう、そういう思いで集まられた東大阪市民のみなさんの前でおこなえることをたいへんうれしく思っております。(拍手)

最大の功績、最大の実績
清潔・公正な政治実現に全力

 さて、清潔・公正で、「市民が主人公」の長尾市政をいっそう前進させるのか、それとも、不正・腐敗、市民いじめの市政、あの清水市政のような、全国に顔向けできない恥ずかしい市政をふたたび復活させるのか、たいへん大事な市長選挙が、いよいよ目前に迫ってまいりました。
 長尾さんが市長になられるまでは、「あなたどこにお住まいですか?」、そうたずねられると、市民は何も悪いことをしていないのに、なんとなく、「東大阪です」というのが恥ずかしかった。それが前の市政でした。市長自身が年金をだまし取るなど、次つぎと不正が発覚して逮捕される。職員の不正採用はおこなわれるし、公共事業での談合がおこなわれて、暴力団関係者にお金が回っていた疑惑など、東大阪のことが新聞に載らない日はない、それくらいの状況でした。
 それだけではありません。職員不正採用の口利きと健康保険の不正加入で、市議会議長を含む二人の公明党議員も辞職に追い込まれました。「こんな市政をなんとか変えたい」「当たり前の清潔・公正で、ガラス張りの市政を実現したい」。この共通の思いが四年前、長尾さんを市長に選んだ最大の理由じゃなかったでしょうか。(拍手、「そうだ」の声)
 あれから四年がたちました。東大阪市政はどう変わったか。岡目八目という言葉がありますが、外から見ていると、それがみなさん以上によく分かります。

利権に一切関与しない長尾市長の政治姿勢

 第一は、長尾市政最大の実績、最大の功績は、清潔・公正な市政の実現をという市民のみなさんの願いにこたえて、不正・腐敗をなくすために全力をあげてがんばってきたことだと思います。(拍手)
 四月二十七日の出馬の記者会見を私、読ませていただきました。市長はこう言われました。「昨今、利権と政治家との関係が全国で問題になっていますが、市長の権限が絶大なだけに、市長自身の政治姿勢が問われていると実感しています。私自身が利権に一切関与しないという政治信条を貫いているからこそ、公共事業の発注や職員採用や中小企業対策について公正にすることができたと考えている」
 この言葉を小泉さんに聞かせてやりたい。政治と金の問題がいまほど大問題になっているときはありません。しかも加藤紘一さん、鈴木宗男さん、そして元参院議長の井上さん、全部自民党です。ところが、「出処進退は自分が考えること」と言って、自民党の総裁であり、責任者であるのに自分はなんにもしない。そういう中でこうした発言を堂々とおこなうことができる市長をもったこと、これこそみなさん、東大阪市民の最大の誇りであり、宝ではないでしょうか。(拍手、「そうだ」の声)
 職員採用についてはガラス張りの試験にもとづく、公正な採用方法がとられるようになりました。公共事業の入札については、入札の予定価格と最低制限価格を事前に公開して不正な談合が起こらないようにした。その結果なんと三年間で最高二十八億円が節約されたことになります。
 前の市長の時代は、マスコミもよく、「接待ならあの料亭だ」と書いたように、市長の後援会幹部が経営する料亭で毎月のように飲み食いがやられていました。ところが長尾さんは市長交際費を80%も減らして使い道も公表しました。飲み食い政治がなくなりました。

「解同」いいなりの同和行政にメス

 さらに東大阪で利権・不正の代名詞だった、「解同」(部落解放同盟)言いなりの同和行政にもメスが入れられました。同和住宅では二億円にのぼる家賃の滞納がありました。この実態を市民に公開して、悪質な滞納者には明け渡しの訴訟もおこないました。また「解同」が同和行政を独占・支配する仕組みになっていた「地区協議会方式」の廃止を明言しました。
 みなさん、相手陣営は「長尾市長にはリーダーシップがない」、そう言っているそうであります。しかしいま私がのべたことはすべて、市長のリーダーシップでやられたことではないでしょうか。(拍手)
 確かに、前の市長のように市政を私物化したり、利権をあさるためのリーダーシップはありません。しかしそんなリーダーシップはいりません。だいたい、相手陣営に長尾市長を批判する資格はあるのか。一人は前市長の与党、自民党の市議団長だった人であります。新聞記者に問われて「清水事件なんてたいしたことなかった」。暴力団との関係を問われると「あいさつする程度だ」。語るに落ちるとはこのことだと思うのです。私たちは暴力団とあいさつなんてしません。あいさつするほど親しい仲だったということをみずから暴露したのと同じであります。
 また、公明党の議長が辞任したときに、「口利きは私もやっていた」と、これが一人の候補者であります。
もう一人は四年前に、清水市政の継承を公約して市民がだめだ、と審判した人であります。
国政上の大きな問題になったムネオ疑惑や機密費の流用、いずれも共通しているのは、国民の税金を私物化し、飲み食いに使い、私服を肥やしたという事件でした。
 汚れているのは、自民党だけではありません。公明党も機密費のおこぼれにあずかっていました。百万円もする、私の背広が二十着も買えるぐらいの百万円もする背広の生地を受け取っていたという。こういうのを着服というのでしょう。(笑い、拍手)
 「出所進退は本人が決めることだ」といってなんにもしないで、疑惑のデパート、ムネオをかばいつづけた政党、こんな連中に推されている政党に清潔・公正な市政を推進してきた長尾市政を批判する資格はまったくありません。(「その通り」の声。大きな拍手)

中小企業のまちにふさわしく商工振興を最重点に

 第二の大きな変化は、中小企業のまちにふさわしく商工振興を市政の一番大事な仕事と位置づけて力を入れてきたことであります。この問題でも、期限を切った不良債権の強引な処理で中小企業を倒産に追い込んでいる小泉政治とまったく対照的であります。先ほど、長尾市長のメッセージにもありました。東大阪市は全国有数の中小企業のまちであります。たいへん高い技術水準、全国、いや世界から注目をされている。東大阪の技術力を集積させれば人工衛星も飛ばせる。実際に、飛ばす計画が検討されているそうですが、ところが不況のなかでその中小企業の経営がいま、大変です。この中小企業や商店を応援することこそ市政の大きな役割なのに、前の市政は中小企業に大変、冷たかった。例えば予算です。

 一般会計に占める商工予算、商工振興費の割合は、四年間の平均で0・98%、1%にも満ちませんでした。振興会の緊急融資も四年間で九件しか認めなかった。長尾市政は、これを大きく変えました。

緊急融資利用件数は前市政の二十八倍に、商工予算の比率は一・五倍

緊急融資の利用件数は、二十八倍、前の市政時代に比べまして二百五十八件に増えました。商工予算の比率は、前市政の一・五倍に増やしました。特に全国で注目されているのは、みなさんよくご存じのように、一九九九年、市長を先頭に市役所あげて幹部職員が市内三万を超える全事業所を訪問して実態調査をおこなったことであります。西日本では、東大阪が初めてでした。長尾市長は、次のようにのべておられます。
 「この実態調査を通じて職員は、市民の営業の実態と困難さを仕事の現場を見て実感し、市職員としての自覚を高めるようになったし、事業者の方も幹部職員が仕事場に訪問する姿勢を見て市政への期待をもってもらえた。自分の市政運営のモットーは、住民と職員が二人三脚で市政を運営をすすめることであり、住民と職員がお互いに影響をしあい、高めあうことである」
 この言葉に私はたいへん感動しました。ここでつかんだ実情、要求にもとづいて次々と施策が打ち出されています。
 たとえば、市内千百件の技術や製品情報をインターネットで全国に発信して注文が取れるようになりました。「これを活用して、注文がくるようになった」と、たいへん喜ばれています。
 みなさん、東大阪の経済、中小企業、商店街の振興は、長尾さんに託してこそ前進できる。これは皆さん自身が肌で感じ、実際に体験してこられたことではないでしょうか。(拍手)

くらし、福祉、教育でも着実に前進

 長尾市政になって変わった、第三の問題は、くらし、福祉、教育を大切にする市政へと着実に前進しつつあることであります。
 予算の使い方をみれば、その市政が何に重点を置いているかが、一番よく分かります。市長の姿勢をうつし出す鏡が予算の中身です。
 長尾さんになってどういう費目が増えたか。清水市政時代の最後の年、九七年の決算と、最新の決算、二〇〇〇年を比較いたしますと、増えた費目は、身体障害者等福祉費135%、一・三五倍です。商工振興費123%、児童福祉費116・8%、教育費110%であります。
 では、何が減ったか。同和事業費89・8%、土木費84・5%。この結果、市民のみなさんの喜びの声があちこちで聞かれます。

お年寄りに食事届け「お元気ですか」の声

 たとえば、お年寄りのみなさん、一人暮らしや高齢者で、食事を作るのがたいへん困難な人に、格安で食事を配送するサービスが行われるようになりました。年間十二万食であります。私はこれは、単に食事だけの問題ではないと思います。市の関係者の話をお聞きしますと、食事を届けるたびに、「お元気ですか」と一軒一軒、声をかけ、安否が確認できる、そうおっしゃっていました。いまの殺伐とした世相のなかで、温かい人と人との心の通じ合いが生まれる、これが長尾市政の姿じゃないでしょうか。(拍手)

小中学校のトイレ改修ほとんど解決

 また、長尾さんは子育て世代の願いにこたえる仕事もたくさんしてこられました。消防署から、小学校や中学校で改善が必要だと指摘された個所が二百カ所ありました。前の市政は年間二十カ所ぐらいしか直さなかった。しかも、直すのに十年もかかった。小学校は六年、中学校は三年ですから、十年もかかっていたら、ずうっと危険な校舎で勉強しなければならない。トイレも壊れている、学校では怖くてトイレにいけないという子どもさんもいた。これを長尾さんは三年間でほとんど解決をいたしました。
 また、市民の要求のなかでも最も切実なものの一つは、国民健康保険料が高いということです。長尾市政になるまでは十一年連続で国保料の最高限度額が値上げをされました。お隣の大阪市の一・五倍でした。そして支払いが滞ると、問答無用で国保証を取り上げる。市の職員が、「死ぬんやったら勝手に死にはったらええ」、そう言い放つ状況がテレビで生々しく、映し出されました。司会の島田紳助さんが、「みごとに冷たい言葉ですなあ」とあきれ返った。
 長尾市政になってこういう状況が変わりました。国保料は、一般会計からの繰り入れを増やして抑えた。滞納者についても直接訪問して実態をつかみ、納付の相談にものるようになりました。
 ほかにもたくさんありますが、長尾市政になって何が変わったか、私は三つの点にしぼって、簡潔にのべました。

支離滅裂な野党の攻撃

もちろん、みなさんもお感じになっているように、一期だけで何もかもいっぺんに良くなるわけではありません。厳しい財政状況もあります。野党の妨害もあります。先ほどのべた国保料の問題も、長尾市長が誕生して最初の予算を組む際に、一般会計から一億円を繰り入れして、国保料を下げようとしました。しかし、議会で多数を占める野党が、「そんなお金はムダだ」と、攻撃して、反対をいたしました。市長が公約を守ってがんばろうとすると、「公約を撤回せよ」と迫って妨害する、いくら自分たちが公約を投げ捨てるのが得意だからといって、あつかましくも長尾市政にまで、「公約を投げ捨てろ」なんて言う権利はまったくありません。(拍手)
 そして、「公約を撤回しろ」といっておいて、今度は「公約を守っていないのはけしからん」と、まったく支離滅裂であります。こういう不当な妨害と、いやがらせの中でも、長尾さんは、市民の皆さんとしっかりとスクラムを組んで、さっきのべたような、数々の実績を上げてこられました。公明党などは、長尾市政になって行政水準が府下最下位になったと、いっているそうであります。どんな資料にもとづいていっているのかなと調べてみたら九六年の清水市政時代の統計なんです。彼らの攻撃は、この程度のものであります。みなさん、私よりも、みなさんがよく知っておられるように、市政の流れは、この四年間で確実に変わり始めました。この流れを、絶対に逆戻りさせるわけにはいきません。(拍手)
 変わり始めた市民本位の政治の流れをいっそう花開かせるのが、二期目の仕事じゃないでしょうか。
長尾市政のもとでは議会が混乱して、うまくいかないんじゃないか、こういう心配の声があるということを聞きました。昨年の九月議会が十二月二十日に始まって四回も延長されて、三月の末まで四カ月かかった、そのため、年四回開かなければならない議会が三回しか開かれなかった。これについて、自民党や公明党の皆さんは、「市長が法律違反をおこなっている」、こういう攻撃をしているようであります。
 いったいどこに問題があるのか、それは、一言で言えば、野党が長尾市政の前進を阻もうと、議会のもっている権限と、市長や行政のもっている権限の区別をわきまえないで、力ずくで問題を処理しようとしたからであります。法律や条例で定められたルールを守って、お互いの権限を認め合えば、たとえ意見の対立があっても、不正常な状況は、改めることは可能であります。

命がけで自由と民主主義のためたたかってきた
日本共産党だからいつでも「住民が主人公」

 きょう、ここにくる前に、私、地方自治法という法律を、よく読んできました。そしたら、議会の招集をおこなうのはだれか、ちゃんと法律に書いてあるんです。行政の長、市長の権限だと。議会を招集する権限は、市長にしかないと書いてありました。そして、予算を提出するのも、市長だけの権限だと、議会は、それを修正することはできるけれども、予算を提案できるのは、市長だけだ。これが地方自治法に書かれている、約束事というか、取り決めであります。ところが東大阪市では、議会の妨害で、この市長の権限である議会の招集がうまくいかない。議会側の妨害でなかなか議会が開かれないとか、予算を議会に提出しても、受け取らないなどという、法律に違反する、全国でもこの東大阪だけといわれるほどの異例の事態が、起きています。
 みなさん、法律や条例で定められたルールにのっとった当たり前の議会運営を、ごいっしょに実現させようじゃありませんか。(拍手)

国政でも市政でも国民の願う政治の先頭に

 相手勢力はもう一つ、「長尾市長は共産党だからだめだ」。そう攻撃しています。しかしみなさん、これまで自民党を支持してきたみなさんのなかにも、たとえば、いまの国政の状況を見て、「ムネオハウス」や機密費の追及、医療改悪、有事法制反対など、筋を通して国民が願う政治の先頭に立っているのが、日本共産党じゃないか。いまそういう声を寄せていただいております。

「共産党だからダメ」は
思想信条の自由否定

 彼らは、共産党は民主集中制という制度があるから、いちいち代々木におうかがいをたてないとすすめない、だから市政が停滞する、こういって攻撃をしています。
 しかし、私はいつも代々木の党本部にいるんですが、長尾市長からいちいち、おうかがいなどの電話はかかったことはありません。また、私からそういうことを求めたことも、一度もありません。だいたい「共産党だからだめだ」というのは、戦前の「アカだからだめだ」「非国民だ」「国賊だ」という、あの特高的な思想と同じじゃないですか。(「そうだ」の声、拍手)
 いまの憲法は、どんな思想信条をもっていようと、その思想信条を尊重しようというのが、大原則であります。あの戦前の暗黒政治の反省の上にたって、何人もそれを侵してはならない。そのことを明記しました。私、三年前の市議会議員選挙で、応援に寄せていただいたときにも、紹介したんですが、京都で二十八年間知事を務めた蜷川さん。共産党が推しているからけしからん。アカだと、何度も攻撃を受けました。その時に、清水寺の、いまは亡き大西良慶さんは、こういわれました。「赤飯は赤い(笑い)。赤ちゃんも赤い(笑い)。赤いのはめでたい」「赤かろうが白かろうが、いいものはいいんだ」。
 先ほどビデオで長尾さん自身も自分は、日本共産党員だということをおっしゃいました。私たちはことし、党をつくって八十年になります。自由や民主主義を口にするだけで弾圧された、その時代から命がけで自由と民主主義のためにたたかってきたのが日本共産党であります(拍手)。一人ひとりの国民が主人公、住民が主人公というのが日本共産党の結党以来の根本的な立場、精神であります。
 みなさん、そういう立場に立っている党の一員だからこそ、長尾さんは、市民のみなさんとしっかりスクラムを組んで、「住民が主人公」の政治をおしすすめることができるんじゃないでしょうか。(「そうだ」の声、大きな拍手)
 相手陣営には、大義も道理もありません。口汚い攻撃はするが、市民の要求にこたえる政策も市民を思いやる温かい心もありません。
 すでに、与党三党の幹事長が集まって長尾市政打倒の相談をしているそうでありますが、彼らにあるのは、なんとかかつてのような利権にありつきたい。その汚れたきたない、執念だけじゃないでしょうか。(拍手)

主権者は市民
革新・民主の市長再選へ全力

 前回の市長選挙は、まともな、当たり前の清潔・公正な市政を築きたい、そういう思いで党派の違いを超えて、長尾さん支持の流れが大きく広がりました。これを、こんどの選挙でさらに大きく広げることができるか、これが勝敗のカギだと思います。勝敗を決めるのは、政党の数ではありません。主権者は国民です。一人ひとりの市民です。その市民の力を結集すれば、勝利をかちとることは可能であります。
 お隣の京都では、革新の知事候補が、この四月、大善戦をしました。徳島では、共産党が推薦する知事が生まれました。
 さらに、秋田の湯沢市にも共産党員市長が生まれました。いま、新しい流れが全国で、始まってます。
 みなさん、こんどは東大阪の番じゃないでしょうか。(拍手)
 五十二万の大都市での革新・民主の市長再選は、東大阪市民だけではなくて、全国の政治革新を願っておられる人びとを励ますことは間違いありません。
 国会が終盤を迎えておりますが、国政にも大きな影響を与えるでしょう。
 みなさん、その大仕事、力を合わせてごいっしょにやり抜こうじゃありませんか。(拍手)
 そのことを心から訴えて、日本共産党としても全力をあげて長尾市長再選のために、がんばる決意を表明して、訴えとさせていただきます。
 どうも長時間ありがとうございました。(長い拍手)