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2002年6月10日(月)「しんぶん赤旗」

NHK日曜討論

市田書記局長の発言


 日本共産党の市田忠義書記局長は、九日放送のNHK「日曜討論」で、各党幹事長と、福田康夫官房長官の「非核三原則」見直し発言、防衛庁リスト問題、有事三法案などについて討論しました。

「非核三原則」見直し発言

気安くその言葉が出ること自体が問題

 福田官房長官の「非核三原則」見直し発言について、自民党の山崎拓幹事長は「従来の政府方針通りのことだ。アドリブ的にいったかもしれないが、本筋ではない。ネグ(無視して)っていい」と弁護しました。

 市田氏は「山崎さんの見識を疑う。アドリブで、気安くそういう言葉が出ること自体が問題だ」と批判しました。

 さらに、小泉純一郎首相が「どうってことはない」「騒ぎすぎだ」とのべたことに対し、「(逆に)騒がなかったら、おかしい」と指摘。被爆者が「原爆碑の前で同じ言葉をいってみろ」と怒りの声をあげていることにふれ、「私も、本当にそういう気持ちになった」とのべました。

 市田氏は、従来の政府でさえ「内閣が変わっても、非核三原則は、普遍の原則として守りつづける」としていたのに、「(福田官房長官が)変えてもいいというニュアンスの発言をのべたところに、一番大きな問題がある。責任重大だ」と批判しました。

 ここで山崎氏が、福田発言の真意について「共産党が政権をとれば、(核保有も)あるかもしれないという含意かもしれない」と暴言を吐きました。市田氏は「話をすりかえたら、ダメだ。フェアじゃない」と厳しく抗議しました。

非核三原則国会決議で冬柴氏に反論

 公明党の冬柴鉄三幹事長も「(非核三原則の)国会決議のとき、共産党は賛成しなかった」と攻撃。市田氏は「沖縄の核付き返還、基地付き返還といっしょに国会で議論されたときに、われわれは欠席しただけ。非核三原則の決議に反対したわけじゃない。なんてことをいうんだ」と反論しました。

防衛庁リスト問題

国民を監視の対象としか見ていない姿勢があらわに

 防衛庁のリスト作成問題で市田氏は「防衛庁が、国民を守るべき存在とは考えず、国民を敵視、監視する対象としてしか見ていないということがあらわになった事件だ」と指摘しました。

 また、自民党議員や防衛庁幹部から「ばらしたやつが悪い」との発言が出ていることをあげ、「漏れないようにうまくやったら、別に問題ないという感覚だ」と批判。発覚時に、庁内情報通信網(LAN)から個人情報リストが削除されたことをあげ、「隠ぺい工作までやった。まったく反省していない体質が大問題だ」とのべました。

 有事法案が、「武力攻撃事態」と政府が認定すれば、国民の自由と権利を制限できるとしていることにふれ、「こんな政府に、こんな法案を通させたら、いったい何をやるかわからんと、有事法制賛成と思う人も、空恐ろしいと感じるのは当然だ」とのべました。

有事3法案

一番の基本点で答弁がコロコロ変わる――廃案しかない

 有事法案の国会審議について、市田氏は「まったく不十分。審議をすればするほどボロがでる」とのべ、廃案しかないと主張しました。

 法案の一番の基本となる「武力攻撃事態」の定義にかかわってまともに答弁しようとしない政府に、与党議員からも「法案に賛成するのはやめようかという気さえ起こってくる」との声が出ていることを紹介。「武力攻撃の発生」をどの時点とするかについて、官房長官が「着手の段階」と答弁した日の午後に、首相が「第一撃を受けた後だ」と矛盾した答弁をするなど答弁者によってコロコロ変わっていることを指摘、政府の無責任ぶりを批判しました。

郵政関連法案

全国一律のサービスがないがしろにされる

 郵政関連法案について市田氏は、反対の立場を表明、「(今は)はがきなら五十円、封書なら八十円切手をはれば、全国どこでも一律のサービスが得られる。(これが)民間参入で、結局ないがしろにされる危険性が大だ。国民はこんなことを望んでいない」とのべました。