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国民運動フォーラム
リストラ許すな!
勇気をもって立ちあがるとき

2001年11月2日(金)東京・第37回赤旗まつり
「しんぶん赤旗」2001.11.3(3面)



 空前の人減らし・リストラ攻撃とどうたたかい、やめさせていくか――。第37回赤旗まつり初日の2日、「リストラ許すな! 巨大なたたかいの輪を!」と題した国民運動フォーラムが中央舞台で開かれました。第1部は、3氏が現場からの告発とたたかいを報告。第2部では、3氏が熱のこもったパネル討論で国民的なたたかいの展望を示しました。企業の撤退計画に苦悩する自治体の首長もビデオ出演。会場からは「元気がでた」「共産党のまつりだけあって、中身が濃い」との声がでていました。

生熊さん 家族と安心して暮らせる条件こそ
坂本さん ルール守らせ、権利生かす活動を
市田さん リストラに道理なし、運動の先頭に立つ

 パネル討論には、全日本金属情報機器労働組合(JMIU)書記長の生熊(いくま)茂実さん、弁護士の坂本修さん、日本共産党リストラ反対・雇用を守る闘争本部長(書記局長)の市田忠義さんの三氏が登壇。司会は、同闘争本部事務局長(常任幹部会委員)の山下芳生さんです。

 市田氏は最初に、国民的大運動をよびかけている日本共産党のリストラ反対の「よびかけ」について、「闘争宣言」であり、日本共産党自身が自ら運動の組織者になろうというのがその契機になっていると述べました。

 労働者だけでなく、下請け中小企業や地域経済、自治体にも重大な影響を与えていることを指摘。リストラ反対のたたかいの国民的な意義を訴えました。

 生熊氏は、西神テトラパックや日本IBMにおけるリストラと勝利のたたかいを報告。会場から共感と激励の拍手が起きました。

 「雇用を守る」ということは、解雇されないだけでは保障されないとし、家族と安心して生活できる、これまで身につけた技能や技術が尊重されるなどの条件が欠かせないと力説しました。

 「四十二年間、労働者側の弁護士として生きてきて、いまほどひどいリストラは経験したことがない」と述べたのは坂本氏。リストラのほとんどが憲法や法律が保障している労働のルールを破る違法・脱法行為であると指摘しました。

 「ルールなき資本主義」といわれる日本にもルールがさまざまあると指摘。リストラ攻撃を「ルール破りのどろぼう資本主義」と告発するとともに、憲法や法律で労働者がたたかいとった整理解雇四要件など重要な判例が生きており、これらのルールを守らせれば職場は大きく変わると訴えました。

 岩手県紫波(しわ)町町長の藤原孝さんのビデオ出演を受け、生熊氏が、国民的な運動をどうつくるかについて発言。リストラをやめさせていくには、「一つ一つの職場で怒りと勇気をもって立ち向かうことが大事」と強調しました。

 坂本氏は、あまりにもひどいリストラはその半面、たたかいの条件をひろげているとし、最近の居酒屋チェーン白木屋での未払い残業代を支給させるなどのたたかいはそのことを教えていると述べ、「みんなが手を結んで立ち上がる以外にない」と力を込めてよびかけました。

 「リストラやむなし」論を克服する重要性を述べた市田氏は、大企業のリストラは何の道理もないことを、例外なく膨大な内部留保をためこんでいる実態などで示して批判。社会からの反撃が弱い中、「組織のないところに組織をつくる、運動のないところに運動をつくる」ことの意義を強調し、日本共産党として全力をあげてたたかうことを表明しました。

労働現場からの報告

 全日本金属情報機器労働組合(JMIU)大田地域支部セガ分会分会長の藤原孝治さん
 あたたかいご支援で勝利解決できました。退職や転籍、賃金三割カットを迫り、応じない労働者は隔離部屋に入れる人権侵害。日本共産党が国会でとりあげ、「しんぶん赤旗」の報道が他のマスコミを動かしました。泣き寝入りせず勇気を出してリストラに立ち向かいましょう。

 通信労組組合員(NTT札幌116センター)の馬場笑美子さん
 娘と札幌ぐらしで、夫、息子二人とは別居中です。窓口業務の全廃、事業所の統廃合で三十年以上働いた職場がなくなり、単身赴任しました。今また十一万人の削減。五十歳以上の人をいったん退職させ新会社に再雇用し、賃金を引き下げる。職場は騒然としています。「納得できない」の声でいっぱいです。

 松下電器モーター社員(日本共産党門真市議団長)の石橋章一さん
 松下電器は五千人の早期退職者募集をしています。「辞めるといわないかぎり辞めさせられることはない」などの「退職強要をはねかえす八章」を訴えています。職場では「業績不振を労働者に押しつけるな」の怒りの声。早期退職は得にならないことを示すと、諦めていた職場でも「やっぱり辞めたら損や」と元気をとりもどす労働者が生まれています。

ビデオで発言 工場撤退計画の町から

 岩手県紫波(しわ)町町長の藤原孝さんがビデオ出演
 音響機器メーカーのアイワには設立当初から勤めていた方が多く、ほとんどが一家の大黒柱です。町として誘致企業に再就職をお願いしていますが、先方も苦慮しています。高卒の就職率も最悪。町民税が入らなくなり、購買力も低下し、町への打撃が大きい。企業は地域に密着して一緒に発展すべきだと思います。リストラへのとりくみは、どの党ということではなく、全体でとりくまなければなりません。厳しい状況をはねかえす「赤旗まつり」にしましょう。

「元気が出た」参加者ら口々

 東大阪市から参加した高校職員の男性(56)は「東大阪の失業率は全国平均よりもはるかに高く、『社長が賃金を払ってくれへん』『会社が年末までもつかどうか』とめちゃくちゃ深刻な声があふれています。フォーラムで、元気がでました。勇気をもって立ちあがるときだと実感しました」と話します。

 東京のJR大井町で改札業務に携わっている土内隆重さん(55)は「職場報告した北海道の馬場さんは夫が全動労争議団員で、夫婦がリストラ・首切りの渦中にいます。法律を活用して、大企業の手をしばり、横暴をはねかえしていけるということがよくわかりました」とうれしそうに語りました。