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新日本婦人の会 第20回全国大会での
市田書記局長のあいさつ

2001年10月27日(土)東京・日本青年館



 新日本婦人の会第20回全国大会にお集りのみなさん、おはようございます。

 みなさんが21世紀最初のこの大会を、組織の面でも、運動の面でも大きな前進と高まりのなかで迎えられたことに対して、心からお祝いと連帯のご挨拶を申し上げます。さきほど楽屋でお聞きしましたら、この1ヵ月あまりの間に1万4000人の会員と2万人の読者を増やされたと。実は、私は日本共産党の党員と機関紙の拡大推進本部の本部長しておりますが、ぜひこつを教えていただきたいと思います。

市田書記局長  新婦人が誕生して来年で40年になります。その存在と役割はいまや日本の女性運動のなかで押しも押されぬ大きな比重を占めるようになりました。大会議案にも書かれていますように、特に会長が国会議員となられた新しい条件は、草の根の女性の願いを国政につなぎ、実現するうえで、画期をもたらしました。それはさきほどの井上会長のご挨拶でリアルに語られたと思います。また、大会議案の表題には、「憲法が輝く21世紀を」としるされています。新婦人の歴史は、憲法が社会のすみずみに生きづくように何よりも憲法を大切にし、憲法とともに歩んでこられた歴史でした。それだけに今の世界と日本の情勢を見るとき、みなさんにとってじっとしていられない日々の連続だと思います。

 9月11日にアメリカで同時多発テロがが発生しました。10月8日、米・英軍がアフガンへの報復的な武力攻撃を開始しました。テロはどんな理屈をつけても絶対に許すことのできない卑劣な犯罪行為です。それはアメリカだけにかけられた攻撃でなく国際社会への挑戦であります。それだけに国際社会の一致団結がなによりもテロ根絶のためには不可欠だと思います。ところが一部の国による軍事報復はせっかくテロ反対で団結していた国際社会に亀裂を生じさせました。

 しかも私たちが一番心配していたように、罪なき市民、女性や子どもたちに深刻な犠牲がいま広がりつつあります。ある国にテロリストがいるからといって、その国の一般市民に犠牲をおわせる権利は世界中のどの国にもありません。私たちはアメリカなど一部の国による軍事報復の道から、国連中心の制裁と裁きの道にきりかえること、そのためにも米軍の報復戦争をただちに中止すべきだという2度目の書簡を、世界130ヵ国首脳あてに送りました。テロは憎みてもあまりありますが、「目には目を歯には歯を」では、問題の解決にはなりません。それはどろ沼への道であります。法と理性に基づく制裁と裁きは、人類が到達した英知です。歌手の坂本龍一やサッカーの中田選手、ノーベル文学賞作家の大江健三郎、政治的立場は我々と異なる方々からも勇気ある「テロも報復戦争も反対」という声があげられています。とりわけ女性のみなさん、作家の落合恵子さんとか、はじめてこういう声をあげられた俳優の東ちづるさんとか、中原ひとみさんや竹下景子さんなどが「テロも報復戦争も反対」だと、瀬戸内寂聴さんは断食を開始されました。こうした声を日本中に、そして世界中に、みなさんごいっしょに広げていこうではありませんか。

 衆議院につづいて昨日参議院の委員会で強行された「テロ対策特別措置法」、報復戦争支援法とよんだほうがいいと思いますが、大変ひどい中身であります。アメリカがいつ、どこで何をしようと、法律上はまったく制約がありません。そのアメリカの行動に自衛隊が無条件に協力する白紙委任法案であります。パウエル国務長官が小泉総理に、これから空爆を開始するという連絡をした時には、トマホークはすでに発射されたあとでした。テロ対策と名前がつけば、世界中どこにでも爆撃をアメリカはおこなう。アメリカの国防長官は「核兵器の使用も排除しない」といいました。このアメリカの攻撃に、自衛隊がどこまでもつきしたがって、出かけていく。今度の法案は単なる仮定の話ではありません。現に起こっている戦争に、戦後はじめて戦闘中の外国の領土に日本の自衛隊が出かける。まさに戦争しない国から戦争する国へ、憲法の平和原則を根本からふみにじるのは明らかではないでしょうか。

 新婦人のみなさんは、テロと報復戦争も自衛隊派兵も反対と、真っ先に街頭にたち、運動を広げてこられました。どの世論調査を見ましても女性は、アメリカの軍事行動にも、自衛隊の海外派兵にも反対という声が、男性の倍になっています。男性として恥ずかしい限りであります。

 第15回大会のあいさつで、当時の不破哲三委員長は、みなさんの平和への願いはまさに男まさりだと言われました。私も同感であります。こういう力が世界と日本の政治を動かします。新婦人は核戦争の危険から婦人と子どもの命を守ること、憲法改悪反対、軍国主義復活を許さないをはじめとした「5つの目的」をかかげておられます。その目的はいまやひとり新婦人だけのものではなくて、広範な女性たちの願いでもあり目的にもなっている。ここに新婦人の先駆性が示されていると思います。日本の女性たちの願いにそって、平和と民主主義、くらしを守り発展させるために、組織も運動もさらに柔軟で豊かに前進されることを心から希望いたします。

 この大会は、エンパワーメントしたみなさんの姿が生きいきとうつしだされ、討論されることと思います。2日間の大会の成功と、21世紀に国民が主人公となる新しい日本を迎えるために、新日本婦人の会が5000万をこえる女性有権者のなかで、その存在と役割をいっそう発揮されることを心から期待してごあいさつとします。